こんにちは。らむねです。
職場での「人間関係」は、働く当人たちにとっては大きな問題です。どんなに仕事が面白くても、人間関係がこじれるだけで大きなストレスを感じて会社を辞めてしまうことも。今回は、そんな人間関係の輪を乱すある女性のお話です。
会社にいる最悪なパワハラお局を「一撃」で撃退した方法
毛利仁さん(33歳)は、自分自身の社内不倫が原因で、昨年離婚。社内不倫のけじめをつける形で、勤めていた会社を辞め、県外へ引っ越しました。
仁さんは、2人の子どもの養育費と慰謝料の支払いをするため、すぐに就職活動をして、システム系の中小企業に転職、自分の過去の行いを悔やみ、また家族に戻れる日がくるように努力しようと思っていました。
転職先は、待遇もお給料も良く仕事の内容も仁さんの希望通りでしたが、出社初日から職場の雰囲気になんとなく違和感を覚えていました。それは、自分の上司・坂上千尋さん(46歳)に部署のみんなが異様に気を使っていることでした。
しかし坂上さんは転職したての仁さんに親切に仕事を教えてくれる上に、ランチまでごちそうしてくれる話しやすく頼れる上司。どうしてみんながそこまで気を使っているのか、仁さんには分かりませんでした。
しかし、働き始めて1週間が過ぎた頃から坂上さんの態度はどんどん変化していきました。坂上さんは、最初の優しさからは想像もつかないような暴言&パワハラ上司だったのです。
パワハラはエスカレート
最初は優しく接していた仁さんにも、坂上さんは次第に理不尽な態度や無理な仕事を押し付けてくるようになりました。
さらにはランチの時に打ち明けたプライベートや前職の話を持ちだし、弱みに付け込んだ発言もするように。
部署のみんなが異様に気を使い、関わらないようにしていた理由を悟った仁さんは、すぐに坂上さんとは距離を置くことにしました。しかし、何が気に入らなかったのか、仁さんには特別嫌な態度をとるようになったのです。
部署の人たちは、坂上さんのいないところでは愚痴をこぼしていましたが、実は部長と不倫関係にある坂上さんに「もの申す」ことは、昇格や査定に影響が出るらしく、誰一人何も言えない状態になっていることを知りました。
そして坂上さんが原因で、仁さんの部署は人員の入れ替わりが激しいことも知りました。しかし、坂上さんはそれを
「システムの人は独立する人が多いから」
と上層部には報告しているらしく、上司の前では態度が変わる坂上さんを会社は全く問題視していませんでした。
仁さんは、また転職をすることも考えましたが、慰謝料や養育費の支払いがある今の状況を考えると、次の転職の保証もないまま簡単に仕事を辞めるわけにはいきませんでした。
部署のみんなは
「なるべく関わらないようにやり過ごすしかない」
とあきらめているようでしたが、何かにつけて
「そんなことだから、転職しないといけなくなったのよ」
と言ってくる坂上さんのことを、仁さんは徐々に許せないと思うようになっていました。
パワハラ上司に立ち向かうことに
そして、ある日
「こんなことも出来ないから、お子さんと離れて暮らすことになるのよ」
と言われたことで、仁さんは堪忍袋の緒が切れました。
仁さんは、その日から坂上さんのパワハラ発言の録音や、部長との不倫現場を抑えるための尾行を開始。ある程度の証拠をもって社長へ直談判に行くことにしました。
社長は最初、黙ってその証拠を見ていましたが、部長との不倫現場を抑えた坂上さんの単身用マンションの写真をみて
「これは?」
と手を止めました。
なんと、坂上さんは、会社には電車で1時間ほど離れた実家に住んでいることになっていて、交通費も実家からの請求になっていたのです。
交通費の不正請求、社内不倫、部署内でパワハラ発言と事態を重く見た社長は、
「ありがとう。処分するべく対処しよう」
と、全ての証拠を取るために、坂上さんの行動調査を探偵に依頼すると言ってくれました。
調査の結果、坂上さんの交通費の不正請求、社内不倫の証拠をしっかりと取ることができました。そして、社内でのパワハラは、仁さんが録りためていたレコーダーと部署の人の発言によって立証、坂上さんは言い逃れできない証拠を突き付けられ、自主的に退職することになりました。
そして、不倫に関して否認し続けた部長は関連会社に飛ばされることになりました。
坂上さんがいなくなってから、職場の空気は一変したそうです。仁さんは働きやすくなった職場で、正しく判断して対処してくれた社長のために、さらに仕事を頑張り、いつか家族に許してもらいたいと言っていました。
坂上さんには、次の職場でしっかりと心を入れ替えてほしいですね。
(2019.11.25)